現代の私たちが住む世界は、過去より連綿と紡がれた人類の経験の上に存在します。
１８世紀半ばに始まった「工業化」の波は、既存の社会構造を変え、それ以来、電気の発明から石油の利用、そして原子力エネルギーに至るまで、表層的には私たちの生活を豊かなものへと変え続けてきました。

そうした恩恵を享受し続けた私たちの世界を取り巻く環境へと目を向けてみてください。

私たちがいま利便性を得る代償として「将来を担う世代が本来享受するべき恩恵を彼らから奪っている」とは言えないでしょうか。

令和２年度版の『環境白書』には、「今を生きる私たちの世代のニーズを満たしつつ、将来の世代が豊かに生きていける社会を実現するためには、従来型の大量生産・大量消費・大量廃棄の社会システムを見直し、環境、経済、社会を統合的に向上する社会へと社会を変えていくことが不可欠です。そのためには私たちには何ができるでしょうか」とあります。

地球温暖化をはじめ、2020年には世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症が依然として深刻な事態を招く中にあって、弊社としましては、医療に関する産業廃棄物（感染性廃棄物）の処理に特化する形で、地域をはじめ社会への貢献を続けたいと考えています。

SDGｓもそうですが、いま、世界中で産業廃棄物処理についての議論が交わされ、いわゆる「静脈産業」と言われた産業廃棄物処分業については、持続可能な開発への考え方とリンクされる形で抜本的な見直しがなされつつあります。

弊社におきましても、環境に携わる会社としての矜持をもって、全社を挙げて取り組んでまいります。